バングラデシュは私の心の中で、大きな位置をしめる大切な国である。
2002年12月に初めて訪問、2003年の2回目に訪れた時、遭遇した若い女性教師の自殺、彼女が死をもって訴えている事に、非常に大きく私はうちのめされた。この死により私の生き方は変わった。
日本では求めさえすれば、実現出来る女性の自由を、彼女は死をもって訴えていた。女性達の先頭に立ち頑張ってきた彼女の意思をつなぐ為、私はその場で、ハンガー・フリー・ウイメン・スカラシップの設立を決意した。その後このスカラシップは多くの賛同者の協力により、今日に至っている。現在、小学校から大学迄、100名の女性達を支援し、今年の3月には卒業生から高校教師も誕生、皆の夢に一歩近づいた。
2年後には女性の医師誕生の予定等、多くの女性が厳しい環境の中で、自分の夢に向かって歩き続けている。そして、そのうち数人の学生は結婚し、子供を生み、かつ卒業を目指す逞しさである。彼女達は、卒業後も困った時は助け合い励まし合って生きていくことだろう。そしてそのパワーは、後輩や周囲の貧しい人々の為に尽くす、大きな力になって行くと信じている。
又、今回 HFW (私の支援しているNGO)の女性賞と言う自立支援を受け、頑張っている女性達も取材した。彼女達も自分の足でしっかり立ち歩き始めていた。今私は10年前には考えられなかった女性達の生きる力を感じている。国の繁栄も、世界の平和も女性の力なしでは考えられない。私の夢は女性の力で戦争のない社会に一歩でも近づく事である。
今回の写真展にあたり、後援頂いた「特活」ハンガー・フリー・ワールドをはじめとし共同通信社、(株)コスモスインターナショナル、小原流等、関係各位の温かいご支援、深く感謝申ししあげます。
2013年10月2日
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