SIO-SITE
TOP PAGEへ戻る サイトマップ リンク
施設の紹介 ショップ&レストラン イベント情報 アクセス・地図・駐車場 街づくりについて
About Us/街づくりについて
 


小林博子写真展
「ウガンダでふんばって生きるマリア先生」

日  程 11月18日(日)から12月16日(日) 9時〜19時
場  所 汐留メディアタワー3階 ギャラリーウオーク
(新交通ゆりかもめ汐留駅改札口左手すぐそば)
    会期中無休 入場無料


 アジアとアフリカの女性を撮り始めて10年、ウガンダへ初めて行ったのは、2005年、二回目が2008年、今回三度目の訪問である。2008年訪問の折、ユリヨシミ小学校で初めてマリア先生に出会った。彼女は1歳のリアナにお乳をあげると、すぐハダシで生徒達とバスケットボールで走り回っていた。彼女は全てにおいて、いきいきとパワフルな先生であった。

 マリア先生のその姿が私の心から離れず、今回4年ぶりの再会となった。
彼女は田舎の小さな小学校の校長先生になり、お乳をのんでいたリアナは5歳になっていた。5人の子供達のうち、下の二人だけが両親と一緒に住んでいた。彼女のたくましいパワーはどこから生まれるのか?家庭生活も取材した。
 私はマリア先生という一人の女性に焦点を絞り、遠くはなれたウガンダの田舎で自分の生きかたを貫いて生きようとしている、一人の女性に感動しシャッターを押し続けた。彼女は34歳、人間としても人生最も充実した時、である。

 ウガンダはアミンの大虐殺や内戦を経て今の平和がある。今回、マリア先生の取材の前に、内戦の舞台となったグルの難民キャンプ跡地と、首都カンパラのアチョリクオーターを訪問した。そこには内戦の略奪から逃れて来た人や、かつて少年兵だった人々が今も心の傷を抱えて生活していた。人間と人間が命を奪い合い、隣人を信じられなくなった過去を背負い、ウガンダの人々は生きているのだろうか。
 人を愛し,信じ、そして逞しく生き抜く、人間として一番大切なものを、マリア先生は子供達に伝えようとしているのである。
 アフリカでは珍しい緑と水のある国ウガンダ、その未来を、私は信じている。

 今回の写真展にあたり、後援頂いた「特活」ハンガー・フリー・ワールドを始めとして、共同通信社、(株)コスモスインターナショナル、小原流等、関係者の皆様の暖かいご支援に心から感謝申しあげます。


                                                  2012年11月